不燃セラミックシリーズの施工について

施工

セラミックシリーズの施工イメージ写真

1.廻り縁の施工

①下図のように、廻り縁(モール材)の断面寸法が大きい(辺長50mm以上)場合、建物の精度によっては角隅部への納まりが悪い場合がありますので、角隅部はあらかじめカットして下さい。また、野縁・間柱等強固な下地に留めて施工して下さい。
セラミックシリーズの廻り縁の施工図1

②下図のように断面寸法が各辺100mm以上と大きい場合、留め部の断面加工は工場加工品の利用を推奨します。(裁断負荷が大きく、現場では裁断効果が悪くなります。)
セラミックシリーズの廻り縁の施工図2

2.見切り材の加工

①壁・天井の不陸、下地金物の位置、各部材の通りなど事前に確認して下さい。

②断面辺長が各30mm以上であれば、野縁・間柱等強固な下地に留めて下さい。またできる限りボードではなく、下地に留めて施工して下さい。

③R付き天井や円形・楕円形天井の場合、高い施工精度が要求されますので必ず地墨(床の墨)をご確認下さい。

3.廻り縁・見切り材のジョイント加工

ジョイント部につきましては、できる限り野縁、間柱等強固な下地に留めて下さい。また、ジョイント部に下地がこない場合、木材等補強部材を利用して留めて下さい。
セラミックシリーズの廻り縁・見切り材のジョイント加工図

4.間接照明廻りの施工

①フジマルチ不燃材のジョイント部について、この部分からの光漏れを防止し、施工ズレを防止するため、あて板(ベニア・鉄板等)を照明側に入れビス留めします。
セラミックシリーズの間接照明廻りの施工図

②電灯の施工高さ(位置)と、直接光を隠すボーダーや幕板の施工高さ(位置)について、間接照明となる位置関係になるよう十分注意して下さい。

③間接照明用ボーダー等の重量や規模によっては通常の下地以外に補強下地が必要な場合がありますので設計の際には十分注意して下さい。

5.折り上げ天井部の施工

①壁・天井の不陸、下地金物の位置、各部材の通りなど事前に確認して下さい。

②形状や施工規模から他のボード材等との取り合いが多くなるケースがありますので、設計時には十分ご注意下さい。

セラミックシリーズの間接照明廻りの施工例写真1
セラミックシリーズの間接照明廻りの施工例写真2

 

施工上の注意

取り扱い

フジマルチ不燃材の切断
①切断は木工用の鋸や丸鋸で十分です。切断する場合は、粉塵がでますので、集塵機付きの丸鋸で行ってください。また、鋸刃の回転数を低くすると粉塵が少なく、スムーズに切断でき、穴板表面にカッターで切れ目を入れておくとささくれ等ができにくくなります。

フジマルチ不燃材の接合
①接合は通常の釘や木ネジで可能ですが、木口に打つ牧舎は予備穴を開けてからおこなってください。カラーベスト釘やスクリュー釘は適しません。ドリルで木ネジを締めこむ場合はなるべくドリルのトルクを低く投定し、ゆっくり締めこんでください。ハイトルクでの締めこみ、締めこみ後の増し締めなどは、穴が大きくなり木ネジ保持力が低下することがありますので注意して下さい。

フジマルチ不燃材の接着
①接着はマスチック系弾性接着剤(コニシ MPX−1、ボンドTMエ法、等)、ゴム系接着材(コニシ G−78等)などで行います。
釘、ビス、タッカーで固定して頭をパテで埋めることも可能です。

フジマルチ不燃材の補修
①ジョイント部及び角欠けなどの小さい損傷部分の補修は、破損部分にシーラー処理を施し、乾燥させたうえで通常のパテで補修して下さい。
②通常のパテを厚塗りすると、“ヤセ”が起こり補修部にひび割れが生じます。この場合は数回に分けて(0.5〜1.Omm)処理して下さい。

運搬・保管

①製品の保管に際しては、雨がかりのある場所やその他水気の多い場所に製品を保管しないで下さい。製品が吸水すると強度が低下するなどの恐れがあり、藻類やカビなどが発生するなどの恐れがあります。水がかりが予想される場所に保管せざるを得ない場合は、必ず防水シートなどで製品に水がかからないようにして下さい。

②製品は直射日光を避けて保管して下さい。特にフイルム梱包されている場合は日光によりフイルムが劣化して破損し、製品への保護能力を失う恐れがありますのでご注意下さい。

③製品はできるだけ水平で平坦な場所に保管して下さい。また1mを超えるような積み保管、立てかけ保管はしないで下さい。何らかの力が製品に加わった際に製品が落下する・転倒する・変形するなどの恐れがあります。

④製品を車両・キャリアカーなどで運搬される場合は、できるだけ平積みにしてシートで養生するなど荷崩れが起こらないようにして下さい。また製品の運搬・荷積み・荷降ろしの際には、接触などで製品の角部や小口などが破損しないように十分注意して下さい。作業前にクッション材などで製品を保護することを推奨します。

⑤板状の製品は木端立て(板面を垂直)にして持ち運びして下さい。板面を水平にして持ち運ぶと、たわみや振動で製品が破損するなどの恐れがあります。

禁止・注意事項

①製品自体で載荷されたビスなどを支持させる方法で施エしないで下さい。製品の破損や載荷物が落下するなどの恐れがあります。必ず適切な支持強度を有する支持材(下地材)で支持させるようにビスなどを施エして下さい。

②本商品は外装用ではありません。内装目的(屋内)で施エして下さい。

③現場で切断・穴あけ・面取りなどの製品加エが可能ですが、施工中は接触などで製品の角部や小口などが破損しないように十分注意して下さい。外観不良になる恐れがあります。

④製品の上に物を置いたり、乗ったりしないで下さい。

⑤製品表面は傷つきやすいので、他の材料などとの接触を避け、こすらないようにして下さい。

安全管理

①当社発行の製品安全データシートの記載事項や、労働安全衛生法などの安全・衛生に係る関連法令の諸事項を必ず遵守し、細心の注意をもって製品を施エして下さい。

②製品を裁断、加エする場合は粉じん障害防止規則他関係法令に必ず従って下さい。更に人体保護上必要に応じて集じん装置、除じん装置を使用し、防じんマスク、保護めがねなどを着用して下さい。電動裁断機をご利用の場合は、集じん装置付きのものをご利用下さい。また各作業の必要に応じて保護手袋や長袖の作業着を着用して人体を保護して下さい。

③製品の粉が目に入った場合は、目を擦らず速やかに異物感が無くなるまで清水で洗浄して下さい。皮膚に付着した場合はその部分を石けん水で洗浄し、やや熱めの温水で洗い流して下さい。

④製品の施工作業の後は、うがい及び手洗いを励行して下さい。また着衣に製品の粉などが付着した場合はよく払い落として下さい。